Japan Invisalign Forum 2018

2018年09月10日

昨日、東京で行われたJapan Invisalign Forum 2018に参加してきました。
今回のテーマは適応症例の拡大でした。
永久歯放出開始時期の低年齢の患者さまへの新商品(インビザライン ファースト)が開始されるようです。
1期治療用のファースト終了後、永久歯列完成後の2期治療用セカンドとステップアップも可能です。
今回はスピーカーの先生方が先行的にファーストを導入し治療を行なった症例をもとに学ばさせていただきました。
最年少の患者さまは6歳からインビザラインを使用して治療を行なっていましたし、非常にレベルの高い治療結果となっていました。
前後側方に拡大するだけでなく、受け口や出っ歯など上下顎の位置不正の方にも十分対応が可能な点が魅力的でした。
現在のところ、日本でのサービス開始はされていませんが来年からの予定だそうです。
また、今や必須のアイテムである光学印象の機械(iTero)の導入も、ファーストを行う低年齢の成長スピードの早い患者さまには必須のアイテムだと思います。
当院でも昨年より導入しており、患者さまに負担が少なく非常に好評です。
ただ、通常の矯正治療と同様にX線規格写真(セファロ)や成長のタイミングなどの診断を基に治療を計画を立てて行わないと大変なこととなると思います。
拡大床でも同じ事が言えるのですが、「前歯がガタガタだからとりあえず広げましょう」や「今広げておかないと歯を抜かないといけなくなります」などの言葉に敏感に反応して始めてしまうことのないようにしてください。
成長予測し必要があれば行う事が大切です。

最後のセクションでは、3人の著名な先生方の講演にも非常に臨床に有効な内容がたくさん含まれていました。
失敗例から学ぶような、本来であれば発表を行いたくないような内容はとても参考になりました。
昨日聞いた内容を、今日からの臨床に生かしていきたいと考えております。