目立たない矯正について

2022年12月27日

当院では目立たない矯正治療にこだわりをもっております。
表側からでは審美性にすぐれたセラミック製(多結晶アルミナ)のブラケットを使用しています。これは食事や飲み物による変色がありません。見た目だけでなく針金やゴムで縛ることがないパッシブセルラゲーションは摩擦が少なく歯の移動が早く起こりやすいシステムを兼ね揃えているブラケットです。さらにフッ素樹脂(PTFE)で表面加工のしてある白いワイヤーを使うことでさらに表側からの矯正治療でも目立ちにくく治療を行うことが可能です。
裏側からは舌側(リンガル)ブラケットを使用し、ほとんど表側に装置を着けることがなく矯正治療を行うことが可能となります。食事中でもものが挟まったり引っかかることはありますが、表側の矯正のように食べ物が挟まった状態を見せることがないためスマートなお食事が可能です。見た目では治療を行なっているかは1番バレない治療法だと言えます。
上記のワイヤー矯正とは違い、取り外しの可能なマウスピース矯正(インビザライン)もあります。透明のマウスピースを使用するためほとんど見つかることはないと思いますが、食事や飲み物を口にする際に取り外す必要があるのが難点です。
それぞれの利点、欠点を挙げておきます。

表側矯正(頬側矯正、ラビアル矯正)
利点
汎用の装置を使用するため比較的安価であること。
治療方針・方法によるが期間が短い。
歯磨きが直視で行えるため、みがきやすい。
欠点
その他の矯正治療方法と比較すると目立つ。
吹奏楽器の種類によってはふきづらい。

裏側矯正(舌側矯正、リンガル矯正)
利点
目立たない(装置が裏にあるため表からは見えない)。大口をあけて上をおもいっきり向けば見えることがあるぐらい。
リンガル矯正のみ抜歯した場所にダミーを装着できる(歯抜けに見えない。)


表側の治療と比較すると、唾液(つば)によって洗われるため(自浄作用)、虫歯になりづらい。
吹奏楽器に影響が出づらい。
舌で歯を押してしまう癖のある方には防止する効果がある。
コンタクトスポーツで接触の際に傷ができづらい。
欠点
装置が高いこと。個人に合わせた位置などの調整が技工士による調整が必要なため高価である。
期間が表側矯正と比較すると長くなる。
見えない位置に装置があるため、歯磨きがしづらい。
慣れるまで、発音がしづらい。

マウスピース矯正
利点
目立たない。
取り外して食事や歯磨きができる。
違和感が少ない。
欠点
技工料金が高額なため、費用が少々高価である。
歯並びの状態によってはマウスピースのみでは治療ができな場合がある。
食事などを口にする際には装置を外さなくてはならない。
外している時間が長いと治療期間が長くなる。
歯磨きが不十分な状態で使用すると自浄作用を受けないため虫歯になりやすい。
治療に対するモチベーションが下がってくると、治療の効果に差が出てくる。(長期症例は特に)

まとめ
何がなんでも見せたくないのであれば裏側(舌側)矯正。
早く、安く無難に治療を終わらせたいのであれば表側(頬側)矯正。
着脱を苦に思わず、取り外せることを第1に考えるのであればマウスピース矯正。

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