セラミック矯正???

2019年04月11日

春休みや年度の変わり目でで非常に多くの方が相談にお見えになっています。特にセカンドオピニオンで治療方針の再検討や治療のゴールに不安のある患者様が多いのに気づきました。主治医と始める前にじっくりと相談して治療開始することがとても大事ですが、中には予定通りに歯が動かなかったり、想定外のことが起こり方針を変更しなければならないことがあります。不安な場合はできるだけ取り返しのつかなくなるような行為は極力避けて、納得してから治療方針を決めることが重要です。

今回は、その中でもやり直しが非常に困難になる症例についてお話しします。巷でセラミック矯正というものがあります。(セラミックブラケットを使用した歯列矯正ではありません。)決してダメな治療ではありませんが、私たち歯列矯正専門に行っている立場からセラミック矯正の矯正という言葉に引っかかります。
矯正=正しくない状態に対して、力を加えて正しい状態にすること(Wikipediaより)セラミック矯正は歯を削りそこにセラミックを被せて矯正する方法とあり、歯を動かすことは基本的に行っておらず歯冠の形態を変えてキレイに並んでいるようにすることです。そのため、ガタガタがひどい場合は位置の悪い歯を抜き、向きや角度の悪い歯に被せ物で修正するためたくさん歯質を削らなくてはならないために神経を取ったりしなければなりません。歯を削ってしまったり、抜いてしまうと後戻りができません。また短期間での治療希望されるケースが多いため神経を取る処置についても正しく行われていないことも多いように感じます。また、被せ物を行う歯の根の位置がバラバラなため無理やり位置の修正を行えば形態的に無理が生じ、被せ物自体の見た目が悪くなることや、変な部分にすき間ができたりして歯磨きがしづらくなったりします。当然それなりの金額をかけての行ったわけですが、きちんとやり直しをするとなると、歯を動かす歯列矯正治療の費用+被せ物をやり直す費用がかかり、費用面でも治療期間においても非常に無駄が多くなってしまいます。

治療期間、治療中の見た目や様々なストレス、いろんなことを天秤にかけて治療方法を判断しなければなりません。時と場合によっては仕方ない時もあるかもしれません。歯列矯正では期間においては比較にならないですが、舌側矯正やマウスピース矯正(インビザライン)など目立たなく治療ができる方法もあります。オーソパルスやコルチコトミーなど治療期間を短縮させる方法もあります。1つの判断材料になればと思いますので、当院の無料相談を受けてみてください。

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